競馬の世界レコードと日本のレベル(芝コース編)

スポンサーリンク

世界レコードと日本のレベル(芝コース編)

2019年5月19日、ヴィクトリアマイル(G1)にて単勝5番人気のノームコアが、1分30秒5のレコードタイムで優勝しました。これは芝1600mの日本レコードであるとともに、世界レコードでもありました。日本競馬は走破タイムの面において、世界No.1のレベルにありますが、いくつの距離で世界レコードを持っているのでしょうか?今回は芝コースでまとめてみました。
(※日本のトップレベルを基準とするため、重賞施行距離を対象としています。)

 

世界レコード一覧(芝コース編)

芝1000m タイム:53秒07 ロコモティヴ(アルゼンチン)

芝1000m世界レコードは、1997年にロコモティヴがサンイシドロ競馬場で記録した53秒07です。

ロコモティヴはアルゼンチンの競走馬で、5戦3勝の成績を誇りました。このサンイシドロ競馬場では、1000m・1600m・2400mと3つの距離で世界レコードを保持していた時代があり、時計の出やすい競馬場なのかもしれません。

日本レコードは、2004年のアイビスサマーダッシュ(G3)でカルストンライトオが記録した53秒7(新潟競馬場)。

 

芝1200m タイム:1分5秒68 フォブズフェイヴァリット(南アフリカ)

芝1200m世界レコードは、2000年にフォブズフェイヴァリットが記録した1分5秒68です(競馬場不詳)。フォブズフェイヴァリットは南アフリカのセン馬ですが、あまり詳しいことは分かっていません。

日本レコードは、1999年にアグネスワールドが記録した1分6秒5(小倉競馬場)。

 

芝1400m タイム:1分17秒05 メイクビリーヴ(フランス)

芝1400m世界レコードは、2015年にメイクビリーヴがロンシャン競馬場で記録した1分17秒05です。

メイクビリーヴはイギリス産のフランス調教馬で、7戦4勝の戦績を持った牡馬です。今回の記録は、2015年10月4日の第150回フォレ賞(G1)で優勝した時のものです。

日本レコードは、2002年にマグナーテンが記録した1分19秒(新潟競馬場)。

 

芝1600m タイム:1分30秒3 トロワゼトワル(日本)

芝1600m世界レコードは、2019年の京成杯オータムハンデキャップ(G3)でトロワゼトワルが記録した1分30秒3です(中山競馬場)。

ヴィクトリアマイル(G1)でのノームコアによる世界レコード更新から4ヵ月。早くもその塗り替えが起こりました。大逃げしたトロワゼトワルは、そのまま後続を引き離し、2着に0.6秒差を付けるレコードタイムでゴールしたのです。騎乗していた横山典弘騎手はレース後、このタイムについて「馬場造園課の努力の結果」だとコメントしています。※参照【京成杯AHレース後コメント】

※これ以前の世界レコードは、同2019年のヴィクトリアマイル(G1)でノームコアが記録した1分30秒5(東京競馬場)。それ以前は、2012年の京成杯オータムハンデキャップ(G3)でレオアクティブが記録した1分30秒7(中山競馬場)。

 

芝1800m タイム:1分43秒4 コストロマ(アメリカ)

芝1800m世界レコードは、1991年にコストロマがサンタアニタ競馬場で記録した1分43秒4です。

コストロマはアイルランド生まれの牡馬で、4歳以降はアメリカに渡りG1を3勝しました。今回の記録は、1991年10月20日のラスパルマスハンデキャップ(G2)を制した時のものです。

日本レコードは、2014年にグランデッツァが記録した1分43秒9(京都競馬場)。

 

芝2000m タイム:1分55秒4 クリスタルハウス(チリ)

芝2000m世界レコードは、1999年にクリスタルハウスがクラブイピコ競馬場で記録した1分55秒4です。

クリスタルハウスはチリの牝馬です。今回の記録は、1999年9月26日の3歳G1ナシオナル・リカルド・ライオン賞で優勝した時のものです。

日本レコードは、2011年の天皇賞(秋)でトーセンジョーダンが記録した1分56秒1(東京競馬場)。

 

芝2200m タイム:2分9秒7 ネプチュナイト(日本)

芝2200m世界レコードは、2019年にネプチュナイトが京都競馬場で記録した2分9秒7です。

1600mに続き、こちらも2019年でのレコード更新です。ネプチュナイトはルーラーシップ産駒の牡馬で、兄にダンビュライトやラブラドライトがいる良血です。条件戦での世界レコード更新とは、凄いことですね。

※これ以前の世界レコードは、2016年3月27日にグリュイエールが記録した2分9秒9(中京競馬場)。

 

芝2400m タイム:2分20秒6 アーモンドアイ(日本)

芝2400m世界レコードは、2018年のジャパンカップ(G1)でアーモンドアイが記録した2分20秒6です(東京競馬場)。

未だに記憶に残るレースでしたね。タイムが表示された時の会場のどよめきが、とても大きかったのを覚えています。それ以前の記録を1.3秒も更新するという大レコードタイムでしたので、当然ですね。史上最強牝馬の物語はまだまだ続きます。

※これ以前の世界レコードは、1999年のカルロスペレグリーニ大賞(G1)でアシデロ(アルゼンチン)が記録した2分21秒98(サンイシドロ競馬場)。

 

芝2500m タイム:2分28秒2 ルックトゥワイス(日本)

芝2500m世界レコードは、2019年の目黒記念(G2)でルックトゥワイスが記録した2分28秒2です(東京競馬場)。

この距離も日本でのレコード記録になりました。そもそも芝2500mの競走が他国ではとても少なく、主要重賞が行われるのもオーストラリアのフレミントン競馬場(ヴィクトリアダービー、ケネディオークス等)やフランスのドーヴィル競馬場(G2のみ)ぐらいしかありません。日本では、東京競馬場と中山競馬場のみ芝2500mの距離設定がありますね。

※これ以前の世界レコードは、2004年の有馬記念(G1)でゼンノロブロイが記録した2分29秒5(中山競馬場)。

 

芝3000m タイム:3分1秒0 トーホウジャッカル(日本)

芝3000m世界レコードは、2014年の菊花賞(G1)でトーホウジャッカルが記録した3分1秒0です(京都競馬場)。

トーホウジャッカルは2014年の菊花賞で、これまでのレコードタイムを1.5秒も短縮するスーパーレコードを出しました。と、同時にそれ以前のレコードホルダーについても語らなければなりません。

1959年、ブラジルのナルヴィクがブラジル大賞(芝3000m)にて、3分2秒5のとてつもないタイムで優勝しました。今から60年も前の話です。異常だとしか表しようがありませんが、公式記録として残っています。ナルヴィクブラジル歴史的名馬で、国内のあらゆるビッグレースを制しました。日本で言うと、時期的にもシンザンと同じような名馬ですね。

※トーホウジャッカル以前の世界レコードは、上記1959年のナルヴィクと、2001年の阪神大賞典(G2)でナリタトップロードが記録した3分2秒5(阪神競馬場)。

 

芝3200m タイム:3分12秒5 キタサンブラック(日本)

芝3200m世界レコードは、2017年の天皇賞春(G1)でキタサンブラックが記録した3分12秒5です(京都競馬場)。

北島三郎さんの持ち馬で、当時のスターホースであったキタサンブラックが世界レコードにも名前を残していますね。芝3200mの大きい競走は、世界にもこの天皇賞春とメルボルンカップ(フレミントン競馬場)ぐらいしかありませんので、このレコードタイムは長い間更新されないかもしれませんね。

※これ以前の世界レコードは、2006年の天皇賞春(G1)でディープインパクトが記録した3分13秒4(京都競馬場)。

 

芝3600m タイム:3分37秒3 ダコタ(アイルランド)

芝3600m世界レコードは、1927年にダコタが記録した3分37秒3です(競馬場不詳)。

ダコタはアイルランド産の牡馬で、父にJuggernaut、その父に歴史的種牡馬セントサイモンがいる血統です。ダコタは4歳の時にこの世界レコードを樹立しましたが、驚くべきはそれから90年以上も記録が破られていないということです。

日本レコードは、1994年のステイヤーズステークス(G3)でエアダブリンが記録した3分41秒6(中山競馬場)。

 

まとめ

今回取り上げた主要12距離の内、現在日本の馬が世界レコードを持っているのは6距離に及びました。半分の距離で日本馬が記録を保持しているというのは、やはりタイムの面で日本競馬が高いレベルにあることを表しています。もちろん、日本の堅い馬場がこの結果を作っていることは間違いないので、引き続きJRAさんには馬の安全面も配慮して、競馬を開催してもらいたいですね。

 

※このページを作成した直後に、芝2500mで世界レコードの更新がありました。日本では、2019年以降に3つの距離で記録が塗り替わっています。近年の馬場高速化には、歯止めが掛からない状況ですね。

コメント