連闘の最多記録は〇〇回!? ラガービッグワンやG1勝利など連闘にまつわる話

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誰も破れない連闘の最多回数を樹立!ラガービッグワンとは

こんにちは♪
今回は“連闘”に関するちょっと変わった記録を見ていきたいと思います。

いつもは地味な「連闘策」ですが、競馬を盛り上げる面白い要素でもあるんです!

連闘とは何かの説明

競馬における連闘とは、2週続けて競走馬を出走させることを言います。

今週のレースで走った馬が、来週のレースにも出走するという状況ですね。来週ではなく再来週まで一週間空けた場合は「中1週」となります。

なお、現在の中央競馬では最低でも中4日は空けないと次の出走ができないことになっています。

連闘の最多記録を持つスゴい馬【ラガービッグワン】

皆さんは連闘の最多記録を持つ馬をご存知ですか?

その馬の名を、ラガービッグワンといいます。

彼は、競馬ファンとして信じられないような連闘の記録を作り上げました。

ラガービッグワンは1992年生まれの牡馬で、同世代にはマヤノトップガンをはじめ、フジキセキジェニュインタヤスツヨシなどの名馬がいます。

血統はかなり地味で、近親を見渡しても活躍馬が全くいませんでした。父のバンブーアトラスはダービーを優勝していながら、史上最弱のダービー馬として数えられることもあるほどです。

そんなラガービッグワンは、血統通り(?)と言っては失礼ですが、2歳(旧表記 3歳)でのデビュー後、未勝利戦をなかなか勝ち上がれないまま3歳の夏を迎えました。

そして1995年6月10日、ここからラガービッグワンの伝説が始まることになります。

この日、札幌ダート1700mに出走した彼は、翌週も、そのまた次の週も、同じダート1700mで走り続け、なんと12週連続での出走を行ったのです!

12週間、毎週毎週レースに登場していたのですよ!? 普通の馬が1走ごとに1カ月休むことを考えたら、これは信じられない記録ではないでしょうか。

1995年

6月10日 札幌 ダート1700m 12頭 8着
6月17日 札幌 ダート1700m 10頭 7着
6月25日 札幌 ダート1700m 9頭 3着
7月2日 札幌 ダート1700m 11頭 3着
7月9日 札幌 ダート1700m 12頭 9着
7月16日 札幌 ダート1700m 12頭 4着
7月22日 札幌 ダート1700m 8頭 5着
7月30日 札幌 ダート1700m 11頭 11頭
8月6日 函館 ダート1700m 10頭 8着
8月13日 函館 ダート1700m 7頭 4着
8月19日 函館 ダート1700m 9頭 6着
8月27日 函館 ダート1700m 9頭 3着

上の表を見ると分かりますが、走り続けても成績が落ちていかないのです。その550㎏を超える巨体は疲れの色を見せず、ラストの12連闘目にも3着に食い込みました。

その後、休養に入るかと思われたラガービッグワンですが、なんと中一週で函館や新潟を転戦し続け、11月半ばまで未勝利戦を走っています。

当時、中央競馬の北海道シリーズは「札幌8週間」→「函館8週間」というスケジュールになっていました。つまり、ラガービッグワンは北海道16週間の開催で、6月~9月をほぼ休まずにずっと出走していたのです。驚くべ強靭さではないでしょうか!

結局、中央競馬では勝ち上がれなかったラガービッグワンですが、地方へ移籍した直後に念願の初勝利を挙げることになります。長きに渡る挑戦が報われた瞬間でした。

というわけで、ラガービッグワンが成し遂げた“12連闘”というトンでもない記録が世に刻み込まれたわけですが、今後この記録を塗り替える馬はでてくるのでしょうか?

一応、JRAのルール上は現在でも可能となっています。

ラガービッグワンの持つ、もう一つの大記録「JRA年間最多出走」

実は、ラガービッグワンはもう一つスゴい記録を持っています。

それは、JRAでの「年間最多出走数」です。ラガービッグワンが1995年に走った回数は実に30回

これは中央競馬で1年間に走った回数の最高記録だと思われます。
(もしこれ以上の馬がいる場合は情報提供をお願いします!)

1カ月に2回走っても年間30回には届きません。この記録も今後更新されず残り続けるかもしれませんね。

(2023年、ラガービッグワンと濁点違いの馬が走っているのを発見しました笑)

↓次のページに連闘のG1優勝など続きます!

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